飯田譲治監督のツイッターでの発言について

いつか、拉致をテーマにしたサスペンスを作ってみたいけど、あと10年の間にそれが可能になるだろうか。
13:21 – 2017年9月8日

拉致問題には政治の深い闇があるから……。
13:22 – 2017年9月8日

飯田譲治氏ツイッター
 https://twitter.com/iidageorge




Wikipediaから引用します。

飯田譲治
(いいだじょうじ、1959年3月1日 – )は、日本の映画監督、脚本家、テレビドラマの演出家。小説家。

NIGHT HEAD(1992年 – 1993年) – 演出・脚本
東京BABYLON(1993年)(ビデオドラマ) – 監督・脚本
幕末高校生(1994年) – 脚本(中村功一名義)
沙粧妙子-最後の事件-(1995年) – 脚本
リング 事故か! 変死か! 4つの命を奪う少女の怨念(1995年) – 脚本
ギフト(1997年) – 脚本
その他作品多数




飯田譲治氏は、最近保守的な発言が目立ってきた監督である。ツイッターを見ると、
「この半年間くらい自分なりに政治系番組を視聴してわかったことは、あきらかに間違いだと事実が証明していてもそれを無視してずっと間違ったことを言い続ける人たちがいるってこと。何も変わらない。何も改善しない。絶望する前にウォッチをやめた方がいいのかも、と思ってしまう。16:52 – 2017年8月22日」

「日本が悪い日本が悪いって、民間人は殺さないってルール破って、原爆落として東京大空襲やったアメリカは反省もせずに次の戦争やってるのに、日本の中で日本が悪いの戦争責任がどうなのって騒ぐのってどうなの? これって引いた目でみたらコメディだよ。過去は水に流す。それしかないと思うんだけど。15:35 – 2017年2月9日」
などの発言は、左翼の人々から攻撃を受けている。

これらの発言があった上で、9月8日上記の拉致問題への言及に至っている。

飯田譲治氏は90年代テレビドラマ隆盛のころ、その一翼を担っていた非常に才能ある監督であり、脚本家、演出家でもある。今も映像の仕事は続けておられるようだ。
しかし、氏の作る作品は、時代の先を行きすぎるのか、影響力が強すぎるのか、代表作と目されるサスペンスドラマ
「沙粧妙子-最後の事件-」や、
木村拓哉主演の「ギフト」はある事件がきっかけとなってお蔵入りとなり、二度とテレビでは放映されないだろうと言われている。

「沙粧妙子-最後の事件-」は数年前にやっとDVD化されたものの、今では販売されておらず、高額で取引されている。レビューを見ると、飯田氏のカリスマ的人気がわかる。
飯田譲治氏の監督としての手腕や影響力を考えると、拉致サスペンスを是非作っていただきたいが、テレビでは制約があって制作は難しいと思われる。ぜひネット配信や映画化などを考えてほしい。



 飯田譲治氏は、私の大好きな監督である。監督も脚本も演出もされる、才能豊かな方というか、鬼才であると思っている。
 また、俳優の隠された魅力や才能を見抜き、開花させることのできる不思議な監督であるとも思う。

 90年代、飯田氏の実験的な深夜ドラマだった「NIGHT HEAD」は衝撃的で、超能力を持った主人公兄弟という、当時でもベタな設定だったストーリーにも関わらず多くの視聴者を惹きつけ、兄弟を演じた豊川悦司と武田真治は、ここからスターダムにのし上がっていった。映画、小説、アニメなど、何度もリメイクされ、いまだに根強いファンを持つ伝説的な作品である。当時私たちも夢中になり、やたらに本を作った憶えがある。

 しかし、もっと私たちの耳目を驚かしたのが同じフジテレビで放映された「沙粧妙子-最後の事件-」であった。他人を操り猟奇殺人を起こさせる犯人を追いかけるヒロインの刑事沙粧妙子の物語で、その犯人はなんと、妙子の昔の恋人であるという衝撃の恋愛ドラマでもあった。しかしこの作品は、数年後に起こったある事件との関連性が指摘され、お蔵入りとなってしまった。二度とテレビで放映されることはないだろうと言われている。この後「沙粧妙子」と類似の作品も制作されるが、この作品を超えることはなかったと思う。

 「沙粧妙子」は全編通じて鬼気迫るサスペンスだが、猟奇殺人を扱っていながら、この作品から最も強く感じさせられるのは人間愛であった。この大きな矛盾に、作者の圧倒的な力量を感じさせられたものである。

 氏の作品の中で、登場人物が「人間愛」を語るなどということは全くない。しかし、彼らや犯人の起こす行動から、溢れる人間愛や切なさが伝わってくるという、非常に不思議な作品であった。

 同じ頃制作されているアメリカの映画「羊たちの沈黙」や「セブン」などは、同じ猟奇殺人とプロファイリングを扱っていながら、それらから私が強く感じたのは広大なアメリカの虚無であった。飯田氏の作品とは大きな隔たりが感じられ、当時からそれが不思議であった。

 また、この後制作された木村拓哉主演の「ギフト」という作品も、非常に面白い作品であったが、やはりその後中学生が起こした事件により、同じくお蔵入りとなってしまった。

 飯田譲治氏の作品は、常に愛に根ざした作品であったと思うが、ディテールが非常に凝っていたためか、それとも氏の世の中を見る目が予言的すぎたのか、見る者に与える影響が大きすぎたのかもしれないと思う。

 私はそれ以降、常に飯田譲治氏を見ていたというわけではないが、ツイッター上で飯田譲治氏の発言が、この頃かなり保守がかったものになっていることを知り、我が意を得たりと常々拝見していたのだが、つい最近、

いつか、拉致をテーマにしたサスペンスを作ってみたいけど、あと10年の間にそれが可能になるだろうか。
13:21 – 2017年9月8日

という発言を見て、大きな衝撃を受けた。

そして、なんとしても氏の制作した拉致のサスペンスを見てみたいという気持ちがむらむらと湧き起こったのである。

ご存知のように、拉致問題には様々な禁忌がからんでおり、暗く政治的な問題でもある。

しかし、飯田氏なら、禁忌を武器に、文字通り日本人の肺腑をえぐるような拉致サスペンスを制作できるのではないかと思うのだ。

拉致を扱った作品は過去にもあるし、それらは涙なくして見られない優れたものだが、より多くの一般の方の目にとまり、見たいと思わせるようなエンタテインメント性を持つ、見たら誰もが胸を抉られる作品が、飯田譲治氏なら作れるのではないかと思うのだ。

北朝鮮の行動はもはや予断を許さない状況となっている。しかし、私たちは拉致問題を決して忘れていないのだということを示す必要はある。

より多くの日本人がこのことを正しく認識し、拉致問題を必ず解決するのだという意志を示さねばならない。

飯田譲治氏のこの発言が、膠着したこの状況に、何か大きなムーブメントを起こさないだろうかと期待するものである。

遠州まほろばの会・浜松ブルーリボンの会会員

      




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